今回の新顔は、エプコ（2311・東証プライム）、パンパシフィックＨＤ（7532・東証プライム）、ＡＳＩＡＮ　ＳＴＡＲ（8946・東証スタンダード）、ＹＣＰ（9257・東証グロース外国）になります。リストにある、クロス・マーケティン（3675・東証プライム）、ペイロール（4489・東証グロース）は記念優待で今回限りです。Ａｎｄ　Ｄｏ　ＨＬＤ（3457・東証プライム）は今回の優待が最後になります。

知名度の高いところで、パンパシフィックＨＤ（7532・東証プライム）。電子マネー2000円分を年2回の優待です。ドンキホーテやユニー系の店舗を利用する人には便利でしょう。年間配当が16.5円予想なので100株株主には配当金以上の優待になります。何度かの株式分割で一単元金額も身近になりました。個人株主の増加が見込まれます。

次に優待廃止銘柄。

サニーサイドアップ（2180・東証プライム）。優待廃止で120億円の時価総額が90億円に減りました（-25％）。プライム維持がより厳しくなったわけですが、会社側は2024年6月期に時価総額200億円を目指す計画です。前日には、Ｇ−ＦＡＣＴＯＲＹ（3474・東証グロース）が優待廃止を発表しましたが、2社ともにアノマリー度は高い銘柄でした（サニーサイドアップはCD-ROM掲載銘柄でした）。2社ともに外食店経営はしていましたが会社経営の第一の主力ではなかった、というあたりが廃止につながったのかも知れません（Ｇ−ＦＡＣＴＯＲＹの優待はクオカード）。

優待人気を調べるのに、権利日を跨いだ逆日歩を見てみる、というのがあります。昨年の2021年6月28日約定分では、レート（逆日歩÷貸借株価）順に、3140・イデアインタナショナル（現・BRUNO）、8928・穴吹興産、3041・ビューティ花壇、がトップ3でした。意外だったのは、33.6円の逆日歩が付いた穴吹興産で、

確かに権利月に向かって上がり、権利落ちも大きい傾向があります。配当だけの12月にはこうした傾向は見られないので、優待＋配当の6月は人気が高いようです。CD-ROM掲載銘柄でもあります。旧1部銘柄ですが浮動株比率が低いようで、スタンダード市場を選択しています。