今回の新顔はありません。2月は小売業の代表銘柄が多い月ですが、

ポプラ（7601・東証1部）。1月18日に優待廃止を発表しました。場中の発表で急落しました。2・8月に1000円分の買い物優待券があり、それなりの人気銘柄だったと思います。

優待権利前保有の売買検証ですが、2018年1月までは優待パワーがありましたが、以後さっぱりです。株価のチャートを見れば下落のトレンドがきつく、さすがの優待パワーでもカバーしきれなかったのがわかります。株価トレンド ＞ 優待パワー、ということです。肝に銘じておきたいところです。上げトレンドに優待パワーが加勢する、というのが理想的ですね。

あれ？と思った銘柄ですが、

高島屋（8233・東証1部）。日経225銘柄でもあり、優待パワーは余り期待できない銘柄ですが、目下のところ好調な上げを続けています。何を織り込んでいるかはわかりませんが、株価指数の上昇がその一部ではあるのでしょう。

コロナ禍は2018年に始まったのか？みたいな下げですが、止まったようにも見えます。反転の勢いが続くのか、揉み合いが始まるのか、1100円まで戻ってみないことには何とも言えなさそうです。

もうひとつ、小売業の225採用銘柄で、

イオン（8267・東証1部）。高島屋と同じ小売業とはいえ、別物のようです。優待パワーは認められますが、日経平均の都合の方が優先するようです。イオンの株主はホクホクで、日経平均が30年ぶりの戻り高値というのも頷けるでしょう。高島屋の株主から言えば、株が高い？嘘でしょ、という話になるのですが。2018年初からで見ると、銘柄の数で言えば、高島屋パターンの方が多いです。この辺の話は、株テクニカル情報CD-ROM・2021年新春号で紹介しています。