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買い残減少と売り残増加で信用倍率は低下。評価損益率は6%台に改善。
前週は、日経平均株価が「5万円」を意識するかのような上げ下げとなる中、個別銘柄は高値更新銘柄数が週を通じて増加するという、極めて好感できる展開。ところが今週明け27日に日経平均株価が1200円を超える大上げで5万円台に乗せると市場の光景は一転してしまいました。個別銘柄が日経平均株価の上げについていけないどころか、本日は日経平均株価が1000円を超える大上げしているにも関わらず、個別銘柄は3000超が値下がり。本日の全銘柄平均騰落率はマイナス1.38%と結構な売られ方です。お陰でスタンダード市場指数もグロース250指数も立派な陰線で続落。TOPIXですら続落しています。
高値安値更新銘柄数を見れば、過去3ヵ月来および過去6ヵ月来で「高値更新数<安値更新数」状態に逆転。実にあからさまな「日経平均株価だけ」相場となっています。これでは日経平均株価がいくら最高値を更新しても大方の銘柄には何の恩恵もありません。むしろ買い玉の損益は悪化しているのではないでしょうか。
この状態が続けば、市場実態の主要トレンドはベア転換します。おそらくこの先、5万円台という水準にある日経平均株価は上げるにしても下げるにしても値幅は大きくなります。その上げ下げの中で振り落とされるかのようにトレンドを悪化させる個別銘柄が増えていく、すなわち安値更新銘柄数が増勢となるのは市場全体の崩落を示唆する最悪の凶兆です。
その凶兆が現れるか、とにかく当サイトの四本値市況欄で安値更新銘柄数の動向を入念にチェックしてください。これが目下の最重要ポイントです。
