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<低位株・株価分析 臨時報!>

【ルック(8029)】&低位の仲間たち

徹底活用ガイド!実践編

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■「○○が上がると、翌日ルックが上がる」という低位株が、実はある!?■

8/21の「Daily MONEY JAPAN号外・詳細情報」(http://www.h6.dion.ne.jp/~yadon/250/0821.html)で、225先物の引値の前日比上昇・下落をシグナルにして、ルック(8029)を引値で売買する、というトレードの検証結果を紹介しました。

この結果は何を表しているかというと、「225先物が上がると、翌日ルックは値上がりする」「225先物が下げると、翌日ルックは値下がりする」という値動き傾向があるということです。

個別株でも、そうした銘柄はあるのでしょうか。すなわち、「○○が上がる(下がる)と、翌日ルックは値上がり(値下がり)しやすい」という銘柄です。

もし、この○○に当てはまる銘柄があるとすれば、その銘柄の引値が前日比上昇なら「ルックを大引けでロング」、その銘柄の引値が前日比下落ならば「ルックを大引けでショート」という順張りポジションを取れば、利益があがることになります。

全上場銘柄について、これを調べてみたところ、それらしい銘柄が複数浮かび上がってきました。 業種は様々なのですが、低位株が多い印象です。

そこで、その中から現状の株価水準が200円以下の低位7銘柄を選んで、「○○の引値の前日比上昇・下落をシグナルに、大引けでルックの順張りポジションを取る」というトレードをしたらどうなるか。その累積パフォーマンスの推移を出してみました。

データ検証期間は少し長めに、03年4月1日〜10年9月3日までの約7年半としてみたのですが、驚くべき結果が出現しました。

図1 (拡大画像を開く)

7銘柄中、累積パフォーマンスが最低の東都水産(8038)をシグナルにしたケースでも7年半のトータル671%、最高の昭光通商(8090)をシグナルにしたケースに至っては、実に1007%という数字です。(ちなみに、225先物の引値の前日比上昇・下落をシグナルにしたルックの売買を、同じ期間で検証してみると、累積パフォーマンスは766%でした。これも注目に値します)

もちろん、ルックの株価水準はかなりの期間で低位だったわけですから、1ティック(1円)の損益の額が損益率%に与える影響は大きくなる、という点は割り引いて考えなくてはなりません。また、取引が閑散としているときなどは、ザラ場引けとなり「大引けでポジションを取る」ということができない可能性もあります。

ですから、実際にこのシミュレーション通りに売買できるかどうか、という問題は確かにあります。

ただ、業種・事業内容がバラバラなこれらの銘柄の引値をシグナルにしたときに、揃いも揃って、パフォーマンスが右肩上がりの推移を描き続けているというのは、一体どういうことでしょうか。

つまり、これらの銘柄とルックの値動きの関係は、程度の差こそあれ、ほとんどみんな同じだということです。

■「低位」という括りで売買している参加者は、何を見ているのか■

このような結果になった背景として、2つのことが考えられます。

ひとつは、業種や事業内容はさておき、「低位株」という括りでこれらの銘柄を手掛けている参加者が少なくないのではないか、ということです。

業種や事業内容が売買する視点になっていないとすれば、低位株を手掛けている参加者は何を見ているのかというと、市場全体(市場平均)の動向を“材料”にしている可能性がありそうです。この点は、225先物の前日比上昇・下落をシグナルにしたときの累積パフォーマンスが、これらの銘柄と同じような水準になっていることから推測できます。

もっと細かくパフォーマンスの様子を探ってみましょう。

図2は、同じ売買シミュレーションの年初来から9月7日までの短期のパフォーマンスの推移です。参考のため、225先物をシグナルにしたケースを図3に示しています。

図2
図3

約9ヶ月という短期間で見ると、グラフの上下にかなり違いが出ている時期もあるものの、6月以降は同じような右肩上がりの推移を描いていることがわかります。

ということは、パフォーマンスが著しく落ち込んでいる局面は、このトレードの開始を検討するに値する時期になる、という考え方ができるかもしれません。

いずれパフォーマンスの推移が再び右肩上がりの傾向に戻るとすれば、いずれ、その大きな落ち込みを取り戻すべくパフォーマンスを上昇させる局面が来る、とも予想されるからです。

「225先物の引値の前日比上昇・下落に対して、ルックという銘柄の翌日の値動きは順張り傾向が強い」という『株テクニカル情報BOOK』に掲載してある値動きの性格分析をベースにすると、ここで紹介したような、また別の銘柄攻略法を考えることもできます。

これこそベスト! と思える攻略法を探している方は、まずはベースとなる値動きの性格を把握するところから始めてみてはどうでしょうか。それを進化させていけば、注目している銘柄の最適攻略法がきっと見えてきます。


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